不動産売却査定の方法と査定時にやっておくこととは？

不動産売却を検討したときに査定することは売却価格の根拠になるため、査定の精度はとても重要です。
査定が正しいかどうかを判断するために自分である程度調べ、その後不動産会社に机上査定または訪問査定を依頼します。
それぞれのタイミングにて何をやったら良いか解説しますので、朝霞市や和光市で不動産売却査定をしようと検討している方は参考にしてみてください。

不動産売却査定の前にやっておきたいこと

不動産売却査定は不動産会社に依頼することになりますが、査定を依頼する前に準備しておきたい3つのことがあるので紹介します。

物件の資料を集める

不動産会社に査定依頼するにあたり、物件の資料は必須です。
物件購入時の契約書類や建物の設計図、謄本や測量図など、所有している不動産の概要が分かる資料は多ければ多いほど望ましいです。
物件資料を整理していると自分自身でも不動産の内容を把握し直せます。
これらの資料が自分で相場を確認するときや、不動産売却依頼をするときに客観的に物件を判断するのに役に立つのです。

相場を知るために類似物件の取引事例や販売状況を確認する

不動産売却相場を調べるためには、取引事例や販売中の類似物件と比較するのが良い方法です。
国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営している「レインズマーケットインフォメーション」というサイトでは、近隣の取引相場を調べられます。
駅からの距離や土地・建物面積、築年数など条件を絞って検索できるので、類似物件の取引相場を確認するのに有効なツールです。
また、不動産ポータルサイトや新聞の折込広告なども活用し、現在販売されている物件情報の収集もしましょう。
広告を見続けていると、価格の値下げがあったり、新しい物件が出たり、いつまでも売れない物件があることが分かってきます。
売れない物件については相場より高いことが分かりますし、値下げがあったものも値下げ前では売れなかったことが分かります。
そうした販売価格の推移を見て行くと「この価格では売れない」という目安が分かるでしょう。
これから不動産売却する物件価格を決めるときに、売れない物件価格の目安はとても役に立つので、確認しておきましょう。

地価公示や公的な価格発表を確認する

地価公示は国土交通省が発表する土地価格のことで、毎年3月に公表されます。
全国2万6,000か所のポイントを国土交通省が委託した不動産鑑定士が評価し、その土地の1㎡あたりの価格が書いてあるのです。
金融機関の担保評価や、公共用地の取得費用目安、一般の不動産取引でも参考価格として利用するので、不動産売却における土地価格の目安として活用できるでしょう。
その他にも道路に面している土地の価格を評価した路線価や、固定資産税を算出するための基準である固定資産税評価額などの公的な数字を利用すれば、価格の目安が確認できるでしょう。

不動産売却査定における机上査定とは

机上査定とは

机上査定とは言葉の通り、現地に行かないで集められる資料だけを根拠に査定する簡易査定の方法です。
集めてもらった土地の資料や周辺物件の取引事例、地価公示などを総合的に判断して、不動産の専門家が査定します。
自分で価格相場を調べる方法と大きく変わりませんが、具体的な成約事例を集めることは不動産会社にしかできないことです。
さらに、査定物件があるエリアでの取引実績が豊富な地元の不動産会社ならば、かなり精度が高い査定が可能です。

机上査定のメリット

机上査定は実際に現地に行く手間などがないため、査定を依頼してから完了するまで長い時間がかからず、依頼から２～３日あれば査定結果が分かります。
また、物件が遠方にあるときにも机上査定は役に立ちます。
物件が遠方にあり訪問査定に立ち会えない場合にも、机上査定ならば査定結果が分かるでしょう。
忙しくて訪問査定に立ち会えない場合でも同様です。
机上査定は簡易査定ですが、同一建物で成約事例の多いマンション査定や、物件があるエリアで多くの取引実績がある不動産会社が作成した査定はかなり精度が高いです。
自分で価格相場を調べたうえで、机上査定の結果が信頼の置けるものだと判断したら、そのまま訪問査定を依頼しましょう。

不動産売却査定における訪問査定とは

訪問査定とは

訪問査定は机上査定を踏まえたうえで、実際に現地を見て日当たりや周辺環境、道路の状況、車の駐車がしやすいなど細かい部分まで確認して査定する方法です。
建物の欠陥の有無やメンテナンス状況なども確認するので、非常に精度が高い査定になるでしょう。
訪問査定はお互いの予定を合わせ、訪問時に立ち会うので、すぐに査定結果が分かるものではありません。
査定結果は不動産会社が来てから1週間後くらいが目安です。
時間はかかるものの、精度の高い査定結果を知れることが大きなメリットです。

訪問査定前にやっておくこと

不動産会社が訪問査定に来る前にはできるだけ高く査定してもらえるように以下のことをしておきましょう。

• 物件資料の収集
• 掃除、片付け
• 壊れた設備の修理

物件資料の収集は自分で価格相場を調べるために用意した資料に加え、住宅設備の取り扱い説明書や、建物の検査済証などを用意し、不動産会社に確認してもらってください。
リフォームしていればそれが分かる資料もプラス材料です。
掃除や片付けについて、不動産会社も専門家ですがその前に一人の人間なので、キレイなほうが評価は高くなりやすいです。
建物内部もそうですが、外部も雑草があれば抜いておき、不要物を置きっぱなしにしてあるなら処分してしまいましょう。
小さいことですが、玄関やリビングに芳香剤を設置し、臭いの面でも気を使うと好印象でしょう。
壊れた設備はリフォームで交換する必要はありませんが、自分で修理できる範囲で修理したほうが良いでしょう。

訪問査定時に不動産会社に伝えておくこと

不動産会社は物件周辺の学校や病院、商業施設の有無は調べられますが、近隣にどんな人が生活し、物件で起きた事件や事故までは把握できません。
そのような事件や事故のことは「告知事項」と言い、不動産売却するときに買主に伝える必要があります。
もし、建物内で人が亡くなっているのにも関わらず、それを伝えないで契約、引渡しすると告知義務違反になり、損害賠償請求されてしまうこともあります。
告知事項はきちんと伝え、自分にとっては細かいことかもしれませんが、近所にどんな人が住んでいるなど、しっかりと不動産会社に伝えましょう。
また、建物の不具合や設備機器の故障も、訪問査定のときに不動産会社に伝えてください。
訪問査定といっても、建物にある全設備の動作確認はしませんし、見えない部分もあります。
例えば雨漏りなどの重大な不具合や、給湯器のリモコンの調子が悪いなど細かいことでもしっかりと伝えておきましょう。

まとめ

不動産売却査定するときには、類似物件を探したり、地価公示などを参考にして自分で価格相場を調べ、その後に不動産会社に査定を依頼しましょう。
査定方法には実際には訪問せず集めた資料を根拠に簡易査定する机上査定と、物件を見て細かい部分までチェックして査定する訪問査定があります。
訪問査定のときには不動産会社に物件資料を確認してもらい、建物の不具合や告知事項についてしっかり伝えてください。
YKホームでは朝霞市や和光市での不動産売却査定の相談も受け付けています。
不動産売却を検討している人は、販売実績が豊富なYKホームまでお気軽にご相談ください。